ゲラシモフ(Innokentiy Petrovich Gerasimov)(読み)げらしもふ(英語表記)Иннокентий Петрович Герасимов/Innokentiy Petrovich Gerasimov

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ゲラシモフ(Innokentiy Petrovich Gerasimov)
げらしもふ
Иннокентий Петрович Герасимов/Innokentiy Petrovich Gerasimov
(1905―1985)

ソ連土壌学者。ドクチャーエフ学派の土壌学を継承発達させ、主著の『土壌学・土壌地理学の基礎』(グラゾフスカヤMaria Alfredovna Glazovskaya(1912―2016)と共著)は英語訳および日本語訳が出版されている。ペドロジー学理のもとに土壌の生成分類と地理的分布に関心を払い、ロシア・アジア各地域の土壌に深い知見をもっていた。日本で開催された太平洋学術会議(1957)、国際地理学会議(1980)などの際に来日、東アジアや日本の土壌についての講演を行った。ソ連地理学会長、国際地理学連合IGU:International Geographical Union)副会長を歴任した。

[浅海重夫]

『I・P・ゲラーシモフ、M・A・グラーゾフスカヤ著、菅野一郎他訳『土壌地理学の基礎』上下(1963、1964・築地書館)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android