日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケーブル(cable)」の意味・わかりやすい解説
ケーブル(cable)
けーぶる
cable
一般に太い綱や索、ある種の電線などをいう。電気用途に用いるケーブルは、電気を導く金属線という広い意味で電線とよぶこともある。
しかし、電線とケーブルは、導体に絶縁体を被覆したものを電線(絶縁電線)とよび、その電線の外側もしくは電線を複数本撚(よ)り合わせたものに絶縁体を保護する被覆(シース)を施したものをケーブルとよんで、電気工事などでは敷設場所に応じ使い分けられている。ケーブルには、電力ケーブル、通信ケーブル、同軸ケーブル、海底ケーブル、光ファイバーケーブル、制御ケーブルなどがある。
なお、ケーブルカーなどに用いられているケーブルは、鋼索すなわちワイヤロープであり、その安全性と耐久力については各国ともほぼ同様な取締規則を施行している。全線継ぎ目のないものを用い、通常、ワイヤロープの安全率(ロープの破断荷重とロープにかかる荷重の最大値の比)は6倍以上である。
[佐久間照夫・大木義路]
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