ケン・あきらか(漢字)

普及版 字通 「ケン・あきらか(漢字)」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] ケン
[字訓] あきらか

[説文解字]

[字形] 会意
日+絲(糸)(し)。日は玉の形。絲はその玉に加えた呪飾。これによって魂寄せを行う。わが国で白香(しらか)の類を用いるのと同じ。その前に、礼容を整えてこれを拝する人の形(頁(けつ))を加えると、顯(顕)となる。魂寄せによって、霊が顕(た)ち顕(あら)われることを顯という。〔説文〕七上に「衆(おほ)くして杪(妙)なるものなり。日中に絲をるに從ふ。古以て顯の字と爲す」というが、日中に糸を視ると解しては、字義をえがたい。〔魏石経〕にを顯の義に用いる例がみえるが、頁を加えてはじめて顕現の意があらわれる。現は顯の呪飾を加えない字である。

[訓義]
1. あきらか、あらわれる、霊があらわれる。
2. 〔説文〕に「或いは曰く、衆口の皃なり。讀みて(ぎんぎん)の(ごと)くす」とあり、やかましい。
3. 〔説文〕にまた「或いは以て(けん)と爲す。なるは、絮(わた)の中にるなり」とあり、糸をつむいだあとのくず、ふしいと。
4. 頭につける光る飾り。

[古辞書の訓]
字鏡集 タエタリ

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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