普及版 字通 「ケン(漢字)」の読み・字形・画数・意味
11画
[説文解字]
[字形] 会意
馬+一。〔説文〕十上に「馬一なり」とし、「馬に從ひ、一は其の足を絆(つな)ぐ。讀みて弦(げん)の(ごと)くす。一に曰く、(くわん)のくす」という。〔字林〕に、〔爾雅、釈畜〕に玄駒というものと同じ。駒にはその通を防ぐため「執駒」の礼が行われたことは〔周礼、夏官、校人〕などにみえ、金文の〔駒尊(れいくそん)〕にもそのことがみえている。はそのことを字形に示すものであろう。
[訓義]
1. 一歳の馬、駒。
2. 字はまたに作る。
9画
[説文解字]
[字形] 形声
声符は亘(かん)。〔説文〕二上に「鮮にて、兒泣きて止まらざるを謂ひてと曰ふ」とみえ、〔方言、一〕にも燕の外鄙、朝鮮洌水の間の語とするが、字は〔詩、衛風、淇奥〕に「赫(かく)たり(けん)たり」とあって、その領主の儀容をほめる語に用いる。〔韓詩〕に字を宣に作る。おそらく愃の字義で寛緩、また威儀のあるさまをいう語であろう。
[訓義]
1. こどものなきごえ。
2. ゆるやかでおちつくさま、ゆたかで威儀のあるさま。
3. つつしみおそれる。
[語系]
・喧・諠xiuanは同声で喧の意。また桓huanも声が通じ、桓桓は威儀あるさまをいう。
[熟語]
唏▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報