ケルート火山(読み)けるーとかざん(英語表記)Gunung Kelut

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケルート火山」の意味・わかりやすい解説

ケルート火山
けるーとかざん
Gunung Kelut

インドネシアジャワ島東部の活火山。標高1731メートル。安山岩質の二重式成層火山である。1000年を皮切りに、近くは1991年など、中央火口内の湖中で30回以上噴火し、そのつど泥流で惨害(1919年には死者5110余人)を出した。1928年排水トンネル7本がつくられ、湖の水位調節、泥流発生の防止に有効であったが、66年の噴火でトンネルが壊れ、大泥流で死者282人を出した。火山観測所がある。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android