ケルース宮殿(読み)ケルースきゅうでん

世界の観光地名がわかる事典 「ケルース宮殿」の解説

ケルースきゅうでん【ケルース宮殿】

ポルトガルの首都リスボンの北西約15km、シントラ(Sintra)近郊のケルース(Queluz)の町にある、ブラガンサ王家(1640~1910年までポルトガルを統治した王朝)の夏の離宮。鉄道のケルース駅から徒歩約10分の場所にある。小さいが、「小ベルサイユ」と呼ばれるとおり、可憐で優美な宮殿である。女王マリア1世の夫ドン・ペドロが1758~1794年にかけて建設した。現在は外国賓客をもてなすレセプションなどに利用されている。宮殿内には、鏡が配された玉座の間、天井にドン・キホーテが描かれたドン・キホーテの間などがある。また、フランス式とイタリア式の庭園も見どころの一つといわれる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

デジタル大辞泉 「ケルース宮殿」の意味・読み・例文・類語

ケルース‐きゅうでん【ケルース宮殿】

Palácio de Queluz》ポルトガル西部の町ケルースにある宮殿。18世紀にポルトガル王ペドロ3世と女王マリア1世の夏の離宮として建造ベルサイユ宮殿を思わせるロココ調の建物で、フランス式庭園イタリア式庭園がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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