ケネリー=ヘビサイド層(読み)ケネリー=ヘビサイドそう(英語表記)Kennelly-Heaviside layer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケネリー=ヘビサイド層」の意味・わかりやすい解説

ケネリー=ヘビサイド層
ケネリー=ヘビサイドそう
Kennelly-Heaviside layer

電離層別称初期の高層大気研究において,1902年,A.ケネリーと O.ヘビサイドは,それぞれ独立に,上層大気中に電磁波を反射する層が存在することを提唱し,24年に E.アップルトンによって実証された。2人の功績にちなんで,長い間こう呼ばれていた。

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百科事典マイペディア 「ケネリー=ヘビサイド層」の意味・わかりやすい解説

ケネリー=ヘビサイド層【ケネリーヘビサイドそう】

電離層

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世界大百科事典(旧版)内のケネリー=ヘビサイド層の言及

【ケネリー】より

…1893年にインピーダンスについて論じ,交流理論の確立に貢献した。彼はまた1902年に電離層の存在を予想したことでも知られ,ケネリー=ヘビサイド層に名を残している。ケネリーはMKS単位系の導入,電気用語の標準化にも努力した。…

【電離圏】より

…1901年G.マルコーニが大西洋を隔てて無線電信用の電波を受信することに成功したことが契機となり,そのときの電波の伝わり方を説明するため,彼らは地球の上層大気中に電波を反射する電気伝導層,すなわち電離層が太陽の紫外線により生成されているという説を立てた。これにより電離層はケネリー=ヘビサイド層とよばれていた。一方,1878年にスチュアートB.Stewartは,地球磁場の日変化の原因が上層大気中に存在する電気伝導領域を流れる電流であるという仮説を立てていた。…

※「ケネリー=ヘビサイド層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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