ケ(褻)(読み)け

百科事典マイペディア 「ケ(褻)」の意味・わかりやすい解説

ケ(褻)【け】

冠婚葬祭など公の行事が行われる特別の改まった日をハレ(晴)と呼ぶのに対し,日常,平生もしくは私を意味する言葉。ふだん着を褻衣(けのころも),居間褻居(けい)という。ハレとケのダイナミズム日本の民俗文化を大きく規定している。

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世界大百科事典(旧版)内のケ(褻)の言及

【穢】より

…罪と災いとともに日本古代の不浄観念を構成し,これを忌避する,忌(いみ)または服忌(ものいみ)の対象をいう。記紀には穢,汚,汚垢,汚穢,穢悪などと表記され,またケガラワシともキタナシとも読まれる。穢と罪とはきわめて密接な関係があって,多く罪穢(つみけがれ)と熟して用いられるが,罪が広く社会の生業を妨害し規範を犯して集団の秩序を破壊する意図的な危険行為を指すのに対し,穢は人畜の死や出血や出産など異常な生理的事態を神秘的な危険として客体化したものである。…

【ハレ(晴)】より

…日常的な普通の生活や状況を指すケ(褻(け))に対して,あらたまった特別な状態,公的なあるいはめでたい状況を指す言葉。日本の伝統的生活の中には,ハレ着,ハレの日,ハレの門出,ハレの場など,このような特別な状態を表現する様式が発達している。…

※「ケ(褻)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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