日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
グローブ(William Robert Grove)
ぐろーぶ
William Robert Grove
(1811―1896)
イギリスの物理化学者、法律家。1832年オックスフォード大学卒業後、自然科学に転じ、1840年王立協会会員、1841~1846年ロンドン大学教授、また1875~1887年高等裁判所判事を務めた。1839年にグローブ電池を発明した。これは、最初の実用的な二液式電池であるダニエル電池と同じ二液式で、その倍近い起電力(約2ボルト)があり、後のブンゼン電池につながった。また著書『物理諸力の相関』Correlation of Physical Forces(1846)は「エネルギー保存則」の、いわゆる「同時発見」の一例としても著名である。
[宮下晋吉]
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