グロス-モーン国立公園(読み)グロスモーンこくりつこうえん

世界遺産詳解 「グロス-モーン国立公園」の解説

グロスモーンこくりつこうえん【グロス-モーン国立公園】

1987年に登録された世界遺産(自然遺産)。カナダの大西洋側のニューファンドランド島に位置する面積約1800km2の国立公園。この公園は、「トーンガット山脈国立公園」に次いで、カナダ第2位の規模である。この公園の名前になっているグロスモーンは、ニューファンドランド島で2番目に高い山であるグロス・モーン山(標高808m)に由来する。この公園の南部にある「テーブルランド」と呼ばれる赤茶けた岩山台地は、地球のプレート(マントル)の活動により海底が隆起してできたものである。そして、断崖フィヨルドが壮大な風景をつくり出している。この国立公園は高緯度地方にありながら、メキシコ湾流(海流)の影響により比較的温暖な海洋性気候で、また、公園内のいたるところに湿地があり、食虫植物や高山植物が見られるなど、動植物宝庫でもある。◇英名はGros Morne National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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