グレーン(英語表記)grain

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精選版 日本国語大辞典 「グレーン」の意味・読み・例文・類語

グレーン

〘名〙 (grain) ヤード‐ポンド法での重量単位。一グレーンは約〇・〇六四八グラム。ゲレイン。〔舶来語便覧(1912)〕

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デジタル大辞泉 「グレーン」の意味・読み・例文・類語

グレーン(grain)

ヤードポンド法質量の単位。1グレーンは7000分の1ポンドで、64.7989ミリグラム。記号gr グレン。ゲレイン。ゲレーン
[補説]グレーンは穀粒の意で、小麦一粒の質量を基にして定めたもの。古代では最も一般的な麦粒を重さの基準とした。

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改訂新版 世界大百科事典 「グレーン」の意味・わかりやすい解説

グレーン
grain

ヤード・ポンド法の質量の最小単位。ゲレーンともいう。常衡のポンド(常用ポンド)の1/7000と定義され,英語圏諸国のおもな計量標準機関で国際ポンドが採用された1959年7月以降,実効上,厳密に64.79891mgに等しい。単位記号はgrである。トロイ衡と薬衡はグレーンを基に構成される。したがってグレーンは3衡に共通な唯一の単位であるが,常用オンス常用ドラムとは倍数関係にない。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グレーン」の意味・わかりやすい解説

グレーン
ぐれーん
grain

ヤード・ポンド法の質量の最小単位。7000分の1常用ポンドで、5760分の1トロイポンド(64.79891ミリグラム)にあたる。起源は古代オリエントにおいて、オオムギの粒を基準にしたことに始まる。グレーンは「穀物の粒」の意味をもつ。ほかに真珠用としてもグレーンといわれる単位があり、これは0.77常用グレーン、49.90ミリグラムにあたる。

[小泉袈裟勝・今井秀孝]

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百科事典マイペディア 「グレーン」の意味・わかりやすい解説

グレーン

ゲレーンとも。ヤードポンド法の質量の最小単位。常用の1グレーンは1/7000ポンド。宝石貴金属の質量,薬量用にはそれぞれ1トロイポンド,1薬量ポンドの1/5670。いずれも64.79891mg。

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単位名がわかる辞典 「グレーン」の解説

グレーン【grain】

ヤード-ポンド法の質量の単位。記号は「gr」。1grは7000分の1ポンドで、64.79891mgに等しい。◇古代オリエントの重量の単位で、オオムギ1粒の重さを意味していた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレーン」の意味・わかりやすい解説

グレーン

ポンド」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のグレーンの言及

【度量衡】より

…そして,このシェケルの倍量としてタレントtalent,ミナmina(またはミネmine)という単位が使われたが,近代西欧の衡であるポンドやキログラムも,どこかでミナの跡を引いているといわれる。それはともかくとして,イギリスの伝統的な単位グレインgrain(日本ではグレン,ゲレーンともいう)は文字どおり穀粒によるものであり,古代インドの衡の一つであるグーニャguñjaも,ある種の豆(一説ではトウアズキabrus precatorius)の種子によるものと解されている。また,宝石の質量を表すのに今も使われるカラットcaratという単位の名は,アラビア語キラト,スペイン語キラーテquilateに由来するが,これも豆の一種である。…

※「グレーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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