グレーズ(読み)ぐれーず(英語表記)Albert Gleize

精選版 日本国語大辞典 「グレーズ」の意味・読み・例文・類語

グレーズ

〘名〙 (glaze) 魚を冷凍して保存する際に、乾燥を防ぐために魚体のまわりにつくる氷の被膜

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グレーズ」の意味・わかりやすい解説

グレーズ
ぐれーず
Albert Gleize
(1881―1953)

フランス画家。1901年ころより印象派風の画(え)を描くが、06年ころから総合主義風の画風となる。同じころ、ジョルジュ・デュアメル、シャルル・ビルドラックらとともに、クレテイルのグループに参加。やがてル・フォーコニエ、レジェらの影響下に、セザンヌキュビスムの作品を11年のアンデパンダン展に出品、翌年にはセクション・ドールのグループに大作刈入れ』(ニューヨーク、グッゲンハイム美術館)を出品、動的、色彩的キュビスムの代表的な画家となる。15~17年アメリカ滞在。帰国後、神秘主義的傾向と抽象的画風の結合した作品を創造。南フランスに住み、東洋、ケルトロマネスクなどの造形を摂取し、独自の叙情性に富んだ抽象絵画を描いた。著書も多いが、メッツァンジェ共著の『キュビスム』(1912)、および『形態と歴史』(1932)が代表的なもの。

中山公男

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレーズ」の意味・わかりやすい解説

グレーズ
Gleizes, Albert

[生]1881.12.8. パリ
[没]1953.6.24. アビニョン
フランスの画家。初め印象主義の影響を受けたが,1906年からセザンヌに近づき,色面構成による絵画を描く。 10年にはキュビスムの深刻な感化を受け,12年に J.メッツァンジェとの共著『キュビスム論』 Du Cubismeを出版するとともに,立体派の代表的な作家の一人となる。ニューヨーク滞在中の 17年に宗教画に転じ,壁画を制作。後年の作品には伝統的なカトリックのテーマとキュビスムの理念との結合を意図したものが多い。主要作品は『動物を伴う婦人』 (1914,ベネチア,グッゲンハイム・コレクション) ,『コンポジション』 (37~38,パリ国立近代美術館) など。

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百科事典マイペディア 「グレーズ」の意味・わかりやすい解説

グレーズ

フランスの画家。パリ生れ。早くから詩人ポール・フォール,ベルハーレンと交友。絵は独学。1909年キュビスムに参加,メッツァンジェとの共著《キュビスムについて》(1912年)などで理論家としても活躍。晩年は伝統的な古典主義に戻った。

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栄養・生化学辞典 「グレーズ」の解説

グレーズ

 魚などを凍結保存するとき,表面が乾燥しないように氷の薄い層を作るが,その氷の層.

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