日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
グレー(Edward Grey, 1st Viscount Grey of Fallodon)
ぐれー
Edward Grey, 1st Viscount Grey of Fallodon
(1862―1933)
イギリスの政治家。オックスフォード大学に学び、1885年自由党下院議員に選出された。1892~1895年外務政務次官を務めた。南アフリカ戦争(ブーア戦争)に際し、自由党内で戦争を支持する自由帝国主義者の中心人物の一人となった。1905年自由党キャンベル・バナマン内閣の外相に就任、1916年まで外相の地位にあった。その間、フランスとの友好増進、イギリス・ロシア協商の締結などに指導力を発揮した。外務官僚の影響もあって反ドイツ姿勢を強め、第一次世界大戦の勃発(ぼっぱつ)にあたっては、イギリスの対ドイツ参戦に大きな役割を果たした。外相辞任後は国際連盟協会会長などを務めた。
[木畑洋一]
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