グレンベック(英語表記)Grønbech, Vilhelm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレンベック」の意味・わかりやすい解説

グレンベック
Grønbech, Vilhelm

[生]1873.6.14. ボーンホルム,アリンゲ
[没]1948.4.21. ヘルシンゲル
デンマークの文化史家。大学卒業後オルガン奏者をしていたことがある。 1915~43年コペンハーゲン大学の宗教史教授。古代ゲルマン民族の生活と文化を究明した『古代におけるわれらの父祖』 Vor folkeæt i Oldtiden (1909~12) で世界的名声を得,続いて『北欧における改宗』 Religions skiftet i Norden (1913) ,『人の子イエス』 Jesus Menneske sönnen (1935) ,『ヘレニズム』 Hellenismen (1939) などを著わした。また現代文明を根本的に批判し土と労働に帰ることを唱えるとともに,イエス,キルケゴール,ゲーテ,W.ブレークドストエフスキーなどを論じて,第2次世界大戦中および戦後のデンマーク文壇に大きな影響を与えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android