グルコース6-リン酸(読み)グルコースリンサン

化学辞典 第2版 「グルコース6-リン酸」の解説

グルコース6-リン酸
グルコースリンサン
glucose 6-phosphate

glucose 6-dihydrogen phosphate.C6H13O9P(260.14).生体内の解糖過程で,フルクトース 6-リン酸と平衡混合物として存在する.グルコース 1-リン酸から酵素(ホスホグルコムターゼ)で,リン酸基が転位して生成する.ヘキソースリン酸の混合物から分離され,酵母の発酵で得られる.化学的には,D-グルコースあるいは1,2,3,4-テトラアセチルグルコースのホスホリル化によって合成される.+35.1°(水).pK1 1.50,pK2 6.22.Ba塩(+18°(水)),K塩として安定に存在する.[CAS 56-73-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「グルコース6-リン酸」の解説

グルコース6リン酸

 解糖,糖新生の中間体で,グルコース代謝の中心的な化合物.グルコースがヘキソキナーゼもしくはグルコキナーゼによって,ATPをリン酸供与体としてリン酸エステル化されてできる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android