グリーン(John Richard Green)
ぐりーん
John Richard Green
(1837―1883)
イギリスの歴史家。オックスフォード大学卒業後牧師になったが、肺疾のため辞任し、1869年ランベス宮(カンタベリー大司教邸)図書室司書となり、以後歴史研究に専念した。主著『イギリス国民小史』(1874)は、小史とはいえ1000ページに及ぶ大作で、その生彩に富む叙述により名声を博した。著書はそのほかに『イギリスの成立』(1882)、『イギリス征服』(1883)などがある。
[松村 赳]
『中村祐吉訳『イギリス国民史』(1968・鹿島出版会)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例