グリチルリチン配合剤(読み)グリチルリチンハイゴウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「グリチルリチン配合剤」の解説

グリチルリチン配合剤

製品名
グリチロン(EAファーマ、ミノファーゲン製薬)
ニチファーゲン(日新製薬
ネオファーゲンC(大鵬薬品工業)

 甘草かんぞうから抽出した成分であるグリチルリチン(アレルギーや炎症を抑える作用のほか、病気に対する抵抗力の源である副腎皮質ふくじんひしつホルモンの作用を増強するはたらきもある)に、アミノ酸の一種であるメチオニン肝臓の脂肪沈着や肝硬変を予防する作用がある)やグリシンなどを配合した薬です。


 肝臓病による肝機能低下の改善のほか、各種の皮膚病湿疹しっしん皮膚炎小児ストロフルス、円形脱毛症、口内炎)などの治療にも使用されます。


①偽アルドステロン症(血圧上昇、むくみ、尿量減少など)、横紋筋融解症(脱力感、筋力低下など)をおこすことがあります。このような症状がおこったら服用を中止し、すぐ医師に報告してください。


低カリウム血症、血圧の上昇、頭痛、腹痛などが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


錠剤で、1日3回、食後の服用が原則です。ただし、1日あるいは1回の服用量、服用時間については医師・薬剤師指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。また、服用するときは十分な水(コップ1杯の水)で飲んでください。


②アルドステロン症、ミオパチーのある人、低カリウム血症、血清アンモニウム値が上昇傾向の末期肝硬変の人には、使用できません。


③ループ系利尿剤、チアジド系降圧利尿剤やモキシフロキサシン塩酸塩を服用している人は、思わぬ副作用が現れることがあります。あらかじめその旨を医師に報告してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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