グリコペプシド系抗生物質(読み)グリコペプシドケイコウセイブッシツ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

グリコペプシド系抗生物質

製品名
《バンコマイシン塩酸塩製剤》
塩酸バンコマイシン(塩野義製薬
バンコマイシン塩酸塩(小林化工、沢井製薬、武田テバファーマ、武田薬品工業、ファイザー、マイラン製薬、Meiji Seika ファルマ)

 半合成ペニシリン耐性をもったMRSAメチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に有効な抗生物質です。


 MRSAやクロストリジウム・ディフィシルによる感染性腸炎の治療、骨髄移植時の消化管内殺菌に使用されます。


発疹ほっしんなどの過敏症状、ショック、アナフィラキシーが現れることがあります。このような症状がおこったときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。


下痢吐き気嘔吐などがおこることがあります。このようなときは、医師に相談してください。


①散剤で1日4回、消化管内殺菌には1日4~6回服用します。


②この薬の成分でショックをおこしたことのある人には、使用できません。また、この薬で過敏症を起こしたことのある人や難聴のある人には、十分注意しながら使用されます。


③妊婦または現在妊娠している可能性のある人は、この薬を使用できないこともあるので、その旨を医師に報告してください。


④この薬を使用中に、ほかの薬を併用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。コレスチラミンと併用すると、薬の効果が減弱することがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android