グランド-キャニオン国立公園(読み)グランドキャニオンこくりつこうえん

世界遺産詳解 の解説

グランドキャニオンこくりつこうえん【グランド-キャニオン国立公園】

1979年に登録されたアメリカの世界遺産(自然遺産)で、アリゾナ州北西部のコロラド川に浸食されて形成した大峡谷。長さは450kmに及び、深さ1500m、最大幅30kmである。世界七不思議の一つとしても有名。アメリカの作曲家、グローフェは、この景観感銘を受けて名曲グランド・キャニオン」を作曲した。隆起した地層は、最も古いもので20億年前の先カンブリア紀のものといわれる。農耕を営んでいた先住民の居住跡もあり、貝類の化石が出土することから、太古には海底であったことが想像できる。イヌワシオオタカハヤブサなども生息する豊富な動植物相も、古代の貴重な景観と相まって、世界遺産に登録された。◇英名はGrand Canyon National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android