クロロスルホン化ポリエチレン(読み)クロロスルホンカポリエチレン

化学辞典 第2版 の解説

クロロスルホン化ポリエチレン
クロロスルホンカポリエチレン
chlorosulfonated polyethylene

高分子量のポリエチレン樹脂に塩素と二酸化硫黄ガスを反応させて得られる弾性体で,生成したスルホニルクロリドにより加硫ができる.商品名,ハイパロンとして市販されている.主鎖に二重結合を含まない耐候性,耐オゾン性,耐熱性,耐薬品性,耐摩耗性がすぐれ,着色安定性も非常に良好である.また,塩素を含むため,耐油性,自己消火性がある.ゴム引布,自動車用部品,建材関係,電気製品および工業用ゴム製品などに広く用いられる.また,天然ゴムをはじめ,各種の合成ゴムと相容性がよいため,特徴をいちじるしく損なわずにほかのゴムでは得られない特性を付与することができる.[CAS 68037-39-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報