クロムミョウバン(明礬)(読み)クロムみょうばん

百科事典マイペディア の解説

クロムミョウバン(明礬)【クロムみょうばん】

硫酸カリウムクロム(III)の十二水和物KCr(SO42・12H2Oの俗称。比重1.826。紫色正八面体結晶。透過光でルビー赤色。水に溶け,性質カリミョウバンに似る。媒染剤,皮なめしなどに用いられる。重クロム酸カリウム水溶液を亜硫酸ガスで還元するか,硫酸カリウムと硫酸クロム(III)の混合水溶液から得られる。
→関連項目ミョウバン(明礬)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のクロムミョウバン(明礬)の言及

【ミョウバン(明礬)】より

…MI=NH4のときがアンモニウムミョウバン(古くはアンモニアミョウバンといった)などである。これに対しMI=Kで,MIIIのAlをCr,Feなどで置き換えたものはクロムミョウバン,鉄ミョウバンのように呼ぶ。さらにMIのKを他の陽イオンで置き換えたもの,たとえばMI=NH4,MIII=Feの場合はアンモニウム鉄ミョウバンのようにいう。…

※「クロムミョウバン(明礬)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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