クロムイエロー(英語表記)chrome yellow

デジタル大辞泉 「クロムイエロー」の意味・読み・例文・類語

クロム‐イエロー(chrome yellow)

クロム酸鉛主成分とする黄色顔料黄鉛おうえん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「クロムイエロー」の意味・読み・例文・類語

クロム‐イエロー

〘名〙 (chrome yellow) クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料塗料印刷インキクレヨンなどに用いる。黄鉛(おうえん)
※黯い潮(1950)〈井上靖〉四「ライトレッドにクロームイエロウを混ぜると、かういふ色に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

色名がわかる辞典 「クロムイエロー」の解説

クロムイエロー【chrome yellow】

色名の一つ。クロームイエローとも表記する。JISの色彩規格では「明るい」としている。一般に、クロム酸鉛を主成分とする顔料の鮮やかな黄色のこと。1809年に初めて製造された。日本語では黄鉛おうえんという顔料。クロムはクロム鉄鉱として産出し、銀白色で硬く、耐食性にすぐれる。オランダの画家ビンセント・ヴァン・ゴッホの「ひまわり」はこのクロムイエローを用いて描かれたと伝えられる。その後、ほぼ同色の絵の具としてカドミウムイエローが出現した。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

百科事典マイペディア 「クロムイエロー」の意味・わかりやすい解説

クロムイエロー

黄鉛とも。クロム酸鉛PbCrO4を主成分とする黄色顔料。クロム酸ナトリウム水溶液硝酸鉛の水溶液を加えると沈殿として得られる。硫化水素によって黒変する欠点があるが耐光性にすぐれ,塗料,印刷インキなどに使用。有毒。
→関連項目クロムグリーン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android