日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
クロネッカー(Hugo Kronecker)
くろねっかー
Hugo Kronecker
(1839―1914)
ドイツの生理学者。リーグニッツ(現、ポーランドのレグニーツァ)の生まれ。ハイデルベルク、ベルリン、ピサの各大学に学び、ヘルムホルツ、トラウベLudwig Traube(1818―1876)、C・ルートウィヒらに師事した。1863年ベルリン大学で学位を受け、ライプツィヒ、ベルリン大学の助教授を経て、1885年ベルン大学生理学教授となる。横紋筋の疲労と回復、嚥下(えんげ)の機序、心筋の非強直性実験、心筋の「全か無かの法則」などを発表した。そのほか、心拍動における無機塩の作用、高山病の生理、反射作用、動物の体温、呼吸の神経支配、ヒトの血圧測定などを研究し、横隔膜運動描写器、温度覚計、感応コイルなどを開発した。
[古川 明 2018年7月20日]
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