クロタール(1世)(読み)くろたーる(英語表記)Chlothar Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロタール(1世)」の意味・わかりやすい解説

クロタール(1世)
くろたーる
Chlothar Ⅰ
(498ころ/508?―561)

メロビング朝のフランク国王(在位511~561)。初代国王クロービスの末子。511年父王の死後王国は4人の子供に分割相続され、クロタールはソアッソンを首都として、セーヌ川とライン河口間の古くからのサリ人の定住地域を与えられた。チューリンゲン王国、ブルグント王国を滅ぼし、東ゴート王国からプロバンスを奪い、フランク王国の領域を広げるとともに、兄弟間の争いにおいても指導的役割を果たし、結局最後まで生き残って、558年フランク王国を再統一した。

[平城照介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android