クロタラリア(読み)くろたらりあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロタラリア」の意味・わかりやすい解説

クロタラリア
くろたらりあ
[学] Crotalaria

マメ科(APG分類:マメ科)タヌキマメ属の総称。日本にはタヌキマメ(狸豆C. sessiliflora L.など4種が生育するが、観賞用としては熱帯アメリカ、熱帯アジア原産のC. retusa L.が多く栽培される。非耐寒性の一年草で、6~8月、30センチメートルくらいの花穂に、径2~3センチメートルの黄色の蝶形花(ちょうけいか)を十数個咲かせる。春播(ま)きとするが、種皮が硬く、一昼夜温水につけて播くとよく発芽する。日当り排水のよい所で育つ。このほか本属の植物では、南アジア、インド原産のC. juncea L.はサンヘンプsun hempとよばれ、繊維は縄、袋、製紙原料とされる。

[柳 宗民 2019年10月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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