旺文社世界史事典 三訂版 「クレオパトラ(7世)」の解説
クレオパトラ(7世)
Cleopatra Ⅶ
エジプトのプトレマイオス朝最後の女王(在位前51〜前30)
マケドニア系。一時王位を追われたが,前48年カエサルの援助で,夫でもある共同統治者のプトレマイオス13世(弟)を追放した。カエサルの死後,前37年にアントニウスと結婚し,ローマの威勢を利用して地中海東部を支配しようとした。前31年アクティウムの海戦でオクタヴィアヌスに敗れて前30年に自殺し,プトレマイオス朝は滅亡。これによりヘレニズム時代は終結,ローマによる地中海統一が完成した。「クレオパトラの鼻がもう少し短か(低か)ったら,世界の歴史は変わっていただろう」とはパスカルの名言。
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