クルターグ

百科事典マイペディア 「クルターグ」の意味・わかりやすい解説

クルターグ

ルーマニア生れのハンガリー作曲家。クルタークとも。同世代のリゲティとともに,バルトーク以後のハンガリー屈指の存在。ルーマニア南西部のルゴジュに生まれ,1946年ブダペストに移住。同地の音楽アカデミーで学んだのち1957年からパリ音楽院でミヨーメシアンに師事し,《弦楽四重奏曲》(1959年),《バイオリンツィンバロムのための8つのデュオ》(1961年)などの初期作品を作曲。ミュジック・セリエルの手法による《ボルネミサ・ペーテルの言葉》(1968年),ソプラノ,バイオリン,コントラバスとツィンバロムのための《15の歌》(1981年−1982年)をはじめ作品の中核は声楽曲で,シェーンベルクウェーベルンの流儀を継ぐ一方,民俗音楽の遺産を自家薬籠(じかやくろう)中のものとした自在な語り口をみせる。現代的な奏法を盛り込んだ4巻のピアノ教本《遊戯》(1973年−1976年)も,バルトークの《ミクロコスモス》の精神に連なるユニークな作品。→ダルシマー

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「クルターグ」の解説

クルターグ

ルーマニア生まれのハンガリーの作曲家。ルーマニア西部のティミショアラでピアノ、作曲を学ぶ。46年、ハンガリーのリスト音楽院に入学。48年に市民権獲得。ヴェレシュ、ファルカシュに作曲を、カドーシャにピ ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報