クリーバー(英語表記)Cleaver, (Leroy) Eldridge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリーバー」の意味・わかりやすい解説

クリーバー
Cleaver, (Leroy) Eldridge

[生]1935.8.31. アーカンソー,リトルロック近郊ワバシーカ
[没]1998.5.1. カリフォルニア,ポモナ
アメリカの急進的な黒人運動指導者。各種の犯罪経歴者であったが,1967年2月ブラック・パンサー党に加わってその情報相となり,『ランパーツ』誌への寄稿獄中からの手紙などをもとに出版した『氷の上の魂』 Soul on Ice (1968) で注目を浴びた。 68年の大統領選挙戦では平和自由党を結成して出馬,3万 6000票を獲得した。しかし,激しい弾圧のために同年 11月保釈中の身で逃亡し,キューバ,次いでアルジェリア亡命,72年末頃までアルジェで国際黒人運動本部を同国政府の援助のもとに開いた。 75年帰国,逮捕された。帰国後はブラック・パンサーを批判し,熱心なクリスチャンとなって共和党員に転向した。

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世界大百科事典(旧版)内のクリーバーの言及

【アシュール文化】より

…分布もきわめて広く,西ヨーロッパからインドまで,およびアフリカ大陸全体に知られる。アフリカではクリーバーと呼ばれる幅広刃部をもつ両面調整の石器を伴うのが普通である。ヨーロッパではクリーバーはイベリア半島に限られる。…

【旧石器時代】より

…実験的な観察によると,鹿角のような軟質のハンマーの使用によって,石の割り取り方の精巧さが増すことが確認されている。先端がとがらず〈ちょうな〉の刃先のようになったクリーバーも新たな器種として加えられた。スクレーパー,錐,尖頭器,彫刻刀などの小型工具も作られた。…

※「クリーバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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