クリプトコッカス症(読み)クリプトコッカスショウ(英語表記)cryptococcosis

デジタル大辞泉 「クリプトコッカス症」の意味・読み・例文・類語

クリプトコッカス‐しょう〔‐シヤウ〕【クリプトコッカス症】

cryptococcosis》クリプトコッカスという真菌による急性・亜急性・慢性感染症。肺や全身真菌症を起こす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリプトコッカス症」の意味・わかりやすい解説

クリプトコッカス症
クリプトコッカスしょう
cryptococcosis

真菌に属するクリプトコッカス Cryptococcus neoformansによる亜急性または慢性の感染症。多くは肺に初感染病巣をつくるが,菌は中枢神経親和性が高いので,髄膜炎型がおもな病型になる。頭痛吐き気嘔吐,意識障害などの脳圧亢進症状と,項部強直,ケルニッヒ徴候などの髄膜刺激症状があり,88%に髄液から菌が証明できる。肺型は自然治癒しやすく,症状を現さないこともある。ほかに,リンパ型,全身型,皮膚と粘膜型がある。治療薬としては,アムホテリシンBや5-フルシンが有効である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クリプトコッカス症」の意味・わかりやすい解説

クリプトコッカス症
くりぷとこっかすしょう
cryptococcosis

クリプトコックス症

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android