ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラール」の意味・わかりやすい解説
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…メロディは5音音階に基づく旋法が支配的である。 ほかに,ベガンナとクラールの2種の弦楽器がある。語り物や恋歌の伴奏に用いられるが,いずれもリラ属で,前者は古代ギリシアのキタラに,後者はリラに酷似している。…
… このリラは古代メソポタミア・エジプトや古代ギリシアのキタラとほぼ同じ構造をもっており,それらと歴史的に関係をもっていたと想像される。エチオピアのもう一つのリラ(クラール。小型で6弦)がもっぱら民俗楽器として使われるのに比べ,ベガンナは宮廷の楽器とされ,エチオピア教会の宗教的な歌の伴奏にも使われ(ただし教会の中では用いられない),その低い荘重な響きは王侯貴族に好まれた。…
※「クラール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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