クラレ[株](読み)クラレ

百科事典マイペディア 「クラレ[株]」の意味・わかりやすい解説

クラレ[株]【クラレ】

1926年倉敷紡績(クラボウ)が倉敷絹織として設立,1949年倉敷レイヨン,1970年現社名に改称。レーヨン生産から第2次大戦後,国産合成繊維ビニロンの工業化に成功し,合繊大手の一角を占める。その後ポリエステル繊維合成皮革,医療材料,光ディスク原盤製造などにも進出。現在では高分子・合成化学技術をベースとした化学企業を目指す。本社東京,工場倉敷,岡山ほか。2011年資本金889億円,2011年3月期売上高3631億円。売上構成(%)は,樹脂32,化学品13,繊維12,トレーニング31,その他12。海外売上比率50%。

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世界大百科事典(旧版)内のクラレ[株]の言及

【化学繊維】より

…ポリビニルアルコールは,酢酸ビニルを重合させてポリ酢酸ビニルを作り,これを苛性ソーダでケン化して製造される。倉敷レイヨン(現,クラレ)で企業化され,50年から工業生産に入った。71年に7万6000t製造されたのがピークで,81年には3万9000tに減った。…

【倉敷紡績[株]】より

…合併・買収等で規模を拡大し,1924年には精紡機20万錘を有するまでになった。また経営多角化をすすめ,26年に倉敷絹織(現,クラレ)を設立してレーヨンに,35年には倉敷毛織を設立して羊毛紡織に進出した。第2次大戦突入後は企業整備の国策に沿って拡大,44年には紡績錘数は100万錘を超えた。…

※「クラレ[株]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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