クラリスロマイシン

デジタル大辞泉 「クラリスロマイシン」の意味・読み・例文・類語

クラリスロマイシン(clarithromycin)

マクロライド系抗生物質の一。放線菌一種が産生するエリスロマイシン半合成したもの。酸に安定で、胃酸で分解されない。咽頭炎、気管支炎肺炎などの気道感染症に用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「クラリスロマイシン」の解説

クラリスロマイシン
クラリスロマイシン
clarithromycin

6-O-methyl-erythromycin.C38H69NO13(747.95).エリスロマイシンの6-O-メチル誘導体.白色の針状晶.分解点217~220 ℃.-90.4°(クロロホルム).グラム陽性菌グラム陰性菌,マイコプラズマ,クラミジアなどに抗菌力を示す.エリスロマイシンより抗菌力が強く経口で用いる.酸に安定で,胃酸に分解されない.ヘリコバクター・ピロリ除菌にも使用される.LD50 669 mg/kg(雄ラット,腹腔).[CAS 81103-11-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android