クラク・デ・シュバリエ(英語表記)Krak des Chevaliers; Castle of the Knights

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラク・デ・シュバリエ」の意味・わかりやすい解説

クラク・デ・シュバリエ
Krak des Chevaliers; Castle of the Knights

シリアパレスチナで活動した十字軍によって築かれた城塞。現存する最も有名な中世の軍事建造物の一つ。レバノン国境に近いシリアの都市ホムス近郊にある。ヨハネ騎士修道会 (ホスピタル騎士団) により建設され,1142年からマムルーク朝第4代スルタンのバイバルスに攻略された 1271年までの間使用された。建物は間に幅広の堀をめぐらせた二重の城壁をもち,2000人の兵を収容できた。 2006年シリア北東部に残るサラディン要塞とともに世界遺産文化遺産に登録された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android