クマガイソウ(熊谷草)(読み)クマガイソウ(英語表記)Cypripedium japonicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クマガイソウ(熊谷草)」の意味・わかりやすい解説

クマガイソウ(熊谷草)
クマガイソウ
Cypripedium japonicum

ラン科の多年草。日本各地の山地の樹林下に生える。地下茎は地中深くあってそれほど長くなく,節から太い根を数本ずつ出す。茎は節から直立し粗毛を密生する。下部の葉は鞘状になって茎を包み,上部の2枚だけが互生して扇状をなす。葉は大型で葉脈放射状に伸び,葉面はひだ状にでこぼこする。4~5月に,茎の頂端に淡緑色の大きな花が1個咲く。花の形が熊谷次郎直実の背負った母衣 (ほろ) に似ているところからこの名がある。 (→アツモリソウ〈敦盛草〉 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android