クウェートリンブルク(読み)くうぇーとりんぶるく(英語表記)Quedlinburg

デジタル大辞泉 「クウェートリンブルク」の意味・読み・例文・類語

クウェートリンブルク(Quedlinburg)

ドイツ中部、ザクセン‐アンハルト州の都市。ハルツ山脈東麓、ボーデ川沿いに位置する。1949年から1990年にかけて旧東ドイツに属した。ドイツの盛期ロマネスク建築を代表する聖セルバティウス教会や、教会に隣接する城、14世紀から19世紀にかけて建設された旧市街の木組み造りの家並みなどが、戦争被害を受けずに残っている。1994年に「クウェートリンブルクの修道院聖堂、城と旧市街」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クウェートリンブルク」の意味・わかりやすい解説

クウェートリンブルク
くうぇーとりんぶるく
Quedlinburg

ドイツ中部、ザクセン・アンハルト州の都市。1949~90年は旧東ドイツに属した。ハルツ山地東麓(とうろく)、ボーデ川沿いの標高120~125メートルにあり、中世のたたずまいを残す。人口2万4100(2000)。922年にハインリヒ1世が要塞(ようさい)をつくって以来の古い町で、地主の館(やかた)ビラ・クウェートリンブルガとその城下の村クウェートリンゲンを起源とする。中世には市場町として発展し、19世紀には肥沃(ひよく)な農地を基盤に商業的種子生産が発達した。園芸のほか、精密計測機器製造が行われている。ハインリヒ1世と妻の聖マティルデが埋葬されている教会がある。

[佐々木博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android