日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ギルバート(Sir Joseph Henry Gilbert)
ぎるばーと
Sir Joseph Henry Gilbert
(1817―1901)
イギリスの農芸化学者。農学全般にわたる研究の業績で知られる。ドイツのギーセンでリービヒのもとで有機化学を学ぶ。帰国後、ロザムステッドの農業研究所に入り、設立者ローズとともに、植物の生育に関する生理学、窒素肥料の効果と土壌微生物の研究の開発に貢献した。硫酸ナトリウムの施用により作物のカリウム摂取量が増加することを発見するなど、農作物に対する化学肥料の効用の研究が優れていた。1884年よりオックスフォード大学の教授を務めた。
[浅海重夫]
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