キ・もえぎ(漢字)

普及版 字通 「キ・もえぎ(漢字)」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)
14画

[字音]
[字訓] もえぎ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は其(き)。〔説文〕十三上を正字とし、「帛の(さうがい)の色なり」という。もえぎ色である。また〔詩、風、出其東門〕「縞衣巾」の句を引く。いま「巾」に作り、多くその字を用いる。〔書、顧命〕「四人弁す」の〔玄注〕に「と曰ふ」とみえる。の字の従うところは、弁の形に近い。

[訓義]
1. もえぎ、もえぎ色の帛、青黒の色。
2. もえぎ・青黒色の帛で作った冠。
3. 羈と通じ、わらぐつのひも。
4. 期・極と通じ、きわめて、きわまる。

[古辞書の訓]
名義抄 クツヲ

[声系]
〔説文〕に声としてと艸部の字とを収める。は弁飾、その字はまた基に従う。

[語系]
・騏giは同声。〔説文〕十上に「騏は馬の驪、の如きものなり」(段注本)とする。騏はの声義をとるものであろう。

[熟語]
谿
[下接語]
・軽・結・香・縞・珠・素・覆・文

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android