キン・ぬる・うずめる(漢字)

普及版 字通 の解説


14画

[字音] キン
[字訓] ぬる・うずめる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(きん)。飢饉のとき巫を焚いて祈る(かん)の形に従う。は行き倒れの道(どうきん)を埋める意。〔詩、小雅、小弁(しょうはん)〕に「行(みち)に死人るときは ほ之れをむる或(あ)り」とみえる。このような枉死者はおそるべき呪霊をもつものとされ、重に埋葬し、塗してその霊のさまようことを防いだ。〔説文〕十三下に「塗るなり」(小徐本)とするが、〔小弁〕の〔毛伝〕に「路の冢(塚)なり」、その〔〕に「埋の名のみ」とするように、塚に塗りこめることが原義である。

[訓義]
1. ぬる、塚にぬりこめる、うずめる。
2. ねばつち、ねばつちでぬりかためる。
3. ふさぐ。

[古辞書の訓]
名義抄 ヌル・カヘ・ウヅム

[熟語]

[下接語]
・塞・封

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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