キングズタウン（読み）きんぐずたうん（英語表記）Kingstown

日本大百科全書(ニッポニカ)

キングズタウン
きんぐずたうん
Kingstown

カリブ海東部、ウィンドワード諸島にあるセント・ビンセント・グレナディーンズの首都。人口1万5466（1991）。セント・ビンセント島南部に位置し、島の最大の港がある。この港は島の農産物の輸出港であるとともに観光客が入国する通関港でもある。イギリスの長い統治時代の影響が強く残り、ジョージア王朝時代の建築様式のアングリカン大聖堂やロマネスク様式とジョージア王朝時代の建築様式が混合したセントメアリーズ・カトリック教会がある。これらの教会は、島の火山活動による火山灰と砂の煉瓦で建築されている。海岸には19世紀に建設された美しい住宅が並んでいる。イギリスに送る薬草の隔離所として1765年に設立され、西半球では最古といわれる植物園がある。

［菅野峰明］

[参照項目] | ウィンドワード諸島 | セント・ビンセント・グレナディーンズ | セント・ビンセント島

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キングズタウン
Kingstown

カリブ海小アンティル諸島のウィンドワード諸島に属するセント・ビンセント島の南西海岸，セント・アンドルー山のふもとに位置し，同島最大の人口稠密地。〈セントビンセントおよびグレナディン諸島〉国の首都で，人口2万5307（2004）。キングズタウン港は同国の主要な港で，1964年セントルシア，カナダ両国政府の合弁事業として建設された水深の深い埠頭を備えている。3kmほど離れたアルノス・ベールには空港がある。
執筆者：橋本 芳雄

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」