出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
オレンジの香りをもつリキュール。オランダの創製になるもので,かつて同国が領有していた南米ベネズエラ沖のキュラソー(クラサオ)島のオレンジを使ったため,この名がある。現在ではオランダ産以外のものもキュラソーの名で販売されている。本来はビターオレンジの果皮を水に浸漬(しんし)し,アルコールを加えて,蒸留,再留して造ったもので,この間,秘密の処方により香草などが加えられたが,いまはラムやブランデーを基酒とするものもある。オレンジ色のオレンジキュラソーと無色のホワイトキュラソーが代表的なものであるが,ほかに褐色,青色などのものもあり,いずれもカクテルや洋菓子に多く使われる。キュラソーの名酒とされるコアントローは,19世紀半ばにフランスのコアントローCointreau兄弟によって創製され,トリプルセック(3倍ドライの意)の名で発売されたが,非常な好評でトリプルセックを名のる類似品が続出したため,第2次世界大戦後コアントローと名を改めた。アルコール分40%。
執筆者:大塚 謙一
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オレンジの香りのするリキュール。南アメリカのベネズエラに近いキュラソー島に産するキュラソーオレンジを原料とするのでこの名がある。現在はスペイン産のセビルオレンジがおもに使われる。
製法は、スピリッツにオレンジの皮、チョウジ、シナモンなどの香辛料を加え、2日間放置したのち蒸留してキュラソーのエッセンスを採取する。これをブランデーやキルシュワッサーに添加し、砂糖を加えて製品とする。そのほか直接浸出法も行われる。キュラソーはカクテル用に需要が多く、ホワイト、オレンジ、ブルー、グリーン、レッドキュラソーがある。このうち、オレンジキュラソーが一般的で、アルコール分約30%、甘さが強く、褐色をしており、食前酒や食後酒として飲まれる。ホワイトキュラソーはオレンジに比べてやや辛口で、無色、味は淡泊で、ストレートでも飲まれる。トリプルセックはホワイトキュラソーに似ているが、アルコール分が約40%と高い。これらのなかにはフランス産のコアントローなどの有名なものもある。
[原 昌道]
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クラサオともいう。オランダ領アンティル諸島の一島。面積444km2。スペイン領だったが,オランダ西インド会社が1634年に占領。1807年イギリスに奪われたが,15年のパリ条約でアルーバ島とともにオランダ領となる。1918年以来,ロイヤル・ダッチ・シェル会社が,ベネズエラ産の石油の精製,貯蔵を行っている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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