キュチュク・カイナルジャ条約(読み)キュチュクカイナルジャじょうやく

百科事典マイペディア の解説

キュチュク・カイナルジャ条約【キュチュクカイナルジャじょうやく】

1774年締結された露土戦争(1768年―1774年)の講和条約。名称はブルガリア北東部の条約締結地にちなむ。クチュク・カイナルジ条約とも。ロシアはドン,ドニエプル両河口,アゾフ海沿岸地帯を割取,黒海自由航行権とダーダネルス海峡ボスポラス海峡の出入権を獲得した。ロシアの南下政策の第一歩で,東方問題端緒となる。
→関連項目露土戦争

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

キュチュク・カイナルジャ条約
きゅちゅくかいなるじゃじょうやく

クチュク・カイナルジ条約

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android