キャンベル=バナマン(英語表記)Campbell-Bannerman, Sir Henry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャンベル=バナマン」の意味・わかりやすい解説

キャンベル=バナマン
Campbell-Bannerman, Sir Henry

[生]1836.9.7. グラスゴー
[没]1908.4.22. ロンドン
イギリスの政治家。ジェームズ・キャンベルの息子で,母方叔父の財産を継ぎ Bannermanの名を加えた。 1868年スコットランドの選挙区から自由党所属の進歩派下院議員として選出された。第2次 W.グラッドストン内閣のもとでアイルランド相 (1884~85) として頭角現し,さらに第3,4次グラッドストン内閣およびローズベリー内閣の陸軍相 (86,92~95) をつとめた。 95年ナイト爵を授かる。 99年 W.ハーコート辞任のあとをうけて自由党党首になる。党内の一部にあった戦争支持を押えて南アフリカ戦争に批判的な姿勢をとる。 1903年 J.チェンバレンの関税改革政策に反対,自由貿易維持で党論を統一。 05年バルフォア保守党内閣が総辞職すると,首相として自由党内閣を組閣した。在任中,種々の社会立法を行い,トランスバールおよびオレンジ自由国に自治権を与えた。 08年病気のため辞職,2週間後に死去

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