キム・ジョンピル(金鍾泌)(読み)キム・ジョンピル(英語表記)Kim Jong-pil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

キム・ジョンピル(金鍾泌)
キム・ジョンピル
Kim Jong-pil

[生]1926.1.7. 忠清南,扶余
[没]2018.6.23. ソウル
大韓民国(韓国)の政治家。1949年陸軍士官学校卒業。1958年陸軍本部情報参謀部企画課長。1961年5月16日パク・チョンヒ(朴正煕)とともにクーデターを主導し,軍事政権において韓国中央情報部 KCIA初代部長を務める。民政移管後の 1963年国会議員となり,民主共和党の組織づくりを担う。1971~75年パク大統領のもとで国務総理(首相)。1980年不正蓄財のかどで連行され,チョン・ドファン(全斗煥)政権下で政治活動を禁じられたが,1987年政界に復帰,新民主共和党を創設した。16年ぶりに実施された同年の大統領選挙に出馬したものの,ノ・テウ(盧泰愚)キム・ヨンサム(金泳三)キム・デジュン(金大中)に次いで 4位と敗れた。1992年大統領選挙ではキム・ヨンサムの,1997年大統領選挙ではキム・デジュンの当選にそれぞれ協力し,キム・デジュン政権下の 1998~2000年に首相を務める。2004年政界引退を表明。知日派として知られ,1965年の日韓基本条約締結に向けた一連の交渉で大きな役割を果たした。1976,2000~04年韓日議員連盟会長。

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