キヌガサソウ(衣笠草)(読み)キヌガサソウ(英語表記)Kinugasa japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キヌガサソウ(衣笠草)」の意味・わかりやすい解説

キヌガサソウ(衣笠草)
キヌガサソウ
Kinugasa japonica

シュロソウ科の多年草。本州中部の深山に自生する。地下茎が発達し,高さ約 70cmの茎を出して,7~11枚の大きな倒卵状披針形の葉をなかほどの 1点から輪生する。夏に,茎頂に黄白色ないし淡紅色の花を 1個上向きにつける。外花被片が花弁状で 7~9枚あり,平開して直径 4~5cmにもなり美しい。内花被片は糸状である。輪生した葉の形を,昔貴婦人が用いた衣笠に見立てたところからこの名がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android