ガーンジー島(読み)ガーンジートウ

デジタル大辞泉 「ガーンジー島」の意味・読み・例文・類語

ガーンジー‐とう〔‐タウ〕【ガーンジー島】

Guernseyイギリス海峡コタンタン半島西岸沖のチャネル諸島に属する島。周辺の小島とともに英王室固有の属領で、英政府の支配を受けない。同様の王領である南隣のジャージー島とは別政体。タックスヘイブンとして有名。公用語英語フランス語観光業園芸酪農が盛ん。人口6.3万(2021)。→ジャージー島

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改訂新版 世界大百科事典 「ガーンジー島」の意味・わかりやすい解説

ガーンジー[島]
Guernsey Island

イギリス南部,イギリス海峡にあるチャンネル諸島中第2の島。面積63km2,人口6万(2001)。温暖な気候を利用して,北部低地では花卉(かき),ブドウ,トマトなどの市場園芸が,南部の台地ではガーンジー種乳牛飼育が盛んなほか,イギリス,フランスからの観光客が多く,空路も開設されている。フランスのコタンタン半島の西方沖に位置するため,11世紀ころからノルマン人入植し,現在でもノルマン・フランス語が日常語となっている。行政的にも王室直轄地として,独自の法体系,議会を有する。第2次世界大戦ではドイツ軍に占領された。中心都市は東岸のセント・ピーター・ポート
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガーンジー島」の意味・わかりやすい解説

ガーンジー島
ガーンジーとう
Island of Guernsey

イギリス海峡南部にあるイギリス領チャネル諸島の第2の島。同諸島最大のジャージー島の北西約 30kmにある。ローマ人はサルニア島と呼んだ。南部は低い台地,北部は砂質の低地からなる。温和な気候と肥沃な土壌に恵まれ,市場園芸が盛んで,ジャガイモ,ブドウ,トマト,花卉などをイギリス本土に出荷。乳牛のガーンジー種の飼育で知られ,酪農も重要。また保養・観光地としても知られる。 11世紀初め,ノルマンディーからノルマン人が入植,現在もノルマン系の住民が多い。英語が常用語で,現在フランス語に代って公用語にもなっている。主要都市セントピーターポート。面積 78km2。人口 6万5300(2011推計)。

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世界大百科事典(旧版)内のガーンジー島の言及

【チャンネル[諸島]】より

…フランスではノルマンディー諸島Îles Normandesと呼ぶ。フランスのコタンタン(ノルマンディー)半島の西,サン・マロ湾の入口に位置し,ジャージー,ガーンジー,オルダニー,サークの主要4島から構成され,総面積195km2,人口約15万(1995)。古生代のアルモリカン山系に属して平たん地が広く,また温暖な海洋性気候のため,トマト,ジャガイモ,花卉,果樹の促成栽培とジャージー種,ガーンジー種の乳牛で知られる酪農が主産業となっており,イギリス本土市場へ出荷される。…

※「ガーンジー島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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