日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ガーディナー(Sir Alan Henderson Gardiner)
がーでぃなー
Sir Alan Henderson Gardiner
(1879―1963)
イギリスのエジプト学者、言語学者。エジプト学関係の多くの著述のほかに、一般言語学の著書として『The Theory of Speech and Language』(1932、2版1951)がある。言語の社会性を強調し、言語はspeech(談話)とlanguage(言語)に分けられ、speechは個人がある意図をもって他人に影響を与える言語行為であり、languageは社会が共有する言語知識であるとする。speechの要因は、話者、聴者、意味対象、語である。speechの単位は文であり、languageの単位は語であり、文を特徴づけるものはその意図性であると主張した。
[小野 茂 2018年6月19日]