改訂新版 世界大百科事典 「ガンサ」の意味・わかりやすい解説
ガンサ
gangsa
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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東南アジアの打楽器の一つ。サンスクリット語を語源とするマレー語の「青銅」を意味し、転じてそれを材料とする金属製の打楽器をさすようになった。地域によって用いられ方が異なる。ジャワ島では金属打楽器を主とするガムランと総称される合奏、およびその楽器と同義に用いられたり、ガンバン・ガンサ(金属のガンバン。メタロフォーンの一種)の略称となったりする。バリ島でも打楽器合奏ガムラン・ゴンと同義に用いられたり、各種の青銅ないし真鍮(しんちゅう)製の鍵(けん)を槌(つち)でたたく楽器をさしたりする。またフィリピン北部の山岳地帯では、こぶのない平らな鉄製の銅鑼(どら)(ゴング)をさし、これは普通数人の合奏で桴(ばち)や素手でたたいて奏される。この系統の銅鑼はインドシナ半島の山地にもみられる。
[川口明子]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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