ガリオア・エロア資金返済問題(読み)ガリオア・エロアしきんへんさいもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ガリオア・エロア資金返済問題
ガリオア・エロアしきんへんさいもんだい

アメリカの占領地援助であるガリオア・エロア資金の返済をめぐる問題。講和後米側の返済要求に対し,日本側にはこれを贈与だとする意見もあった。しかし吉田首相は早くから「債務と心得る」との立場をとり,1953年の池田=ロバートソン会談でもこの含みで将来の解決課題とされた。この経過をふまえて池田内閣日米交渉にのぞみ,62年1月「総額4億 9000万ドルを年利 2.5%,15年間で返済する」協定を結んだ。

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