ガイザー(英語表記)Geyser, Joseph

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガイザー」の意味・わかりやすい解説

ガイザー
Geyser, Joseph

[生]1869.3.16.
[没]1948.4.11.
ドイツの哲学者。ミュンスター大学教授を経て,1924年フライブルク大学教授に就任。歴史主義的相対論と観念論的カント主義に反対して,「永遠の哲学」 Philosophia Perennisに共鳴し,トミズムの批判的実在論立場に立った。主著"Lehrbuch der allgemeinen Psychologie" (1908) ,"Grundlegung der Logik und Erkenntnistheorie" (19) ,"Einige Hauptprobleme der Metaphysik" (23) 。

ガイザー
Gaiser, Gerd

[生]1908.9.15. ウュルテンベルク,オーバーリークシンゲン
[没]1976.6.9. ロイトリンゲン
西ドイツの作家。牧師の子に生れ神学校に学んだが画家を志し,美術史,特にスペイン美術を研究。第2次世界大戦中は戦闘機に乗った。帰還兵運命を扱った『一つの声あがる』 Eine Stimme hebt an (1950) で文壇に登場,『最後の舞踏会』 Schlussball (58) では,多くの独白をつなぎ合せて社会の腐敗を暴露してゆくという実験的手法を試みた。ほかに,短編集『ナスコンド峠』 Am Pass Nascondo (60) など。

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