ガ(蛾)(読み)ガ

百科事典マイペディア 「ガ(蛾)」の意味・わかりやすい解説

ガ(蛾)【ガ】

鱗翅(りんし)目に属する昆虫でチョウ以外のものの通称。全世界に数万種,日本にも約5000種を産する。チョウとガは一見明瞭な相違があるように見えるが,はっきり区別はできない。しいていえばチョウは触角が末端部で膨大して突起がなく,後翅に抱きとげを欠き,昼飛性で静止するときには翅を閉じる。ガは触角が糸状,くし状,枝状をなして先端は膨大しない。前後翅を連結する抱きとげを後翅にもち,多く夜間活動する。また静止するときは翅を広げるなどの点が異なるが,どれにも必ず例外がある。幼虫はいわゆる青虫毛虫芋虫で,大部分は植物の葉や茎を食べる。農業,林業上の害虫も多いが,カイコのような益虫もある。多くの種類は繭を作ってその中で蛹化(ようか)。成虫は一般によく灯火にくる。鱗粉有毒と信じられているが,誤り。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガ(蛾)」の意味・わかりやすい解説

ガ(蛾)

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